このゲームはこんな人たちに遊んで欲しい。
家庭用「もじぴったん」は特にこんな方に遊んで欲しいと考えています。
- 短い時間でも遊べる、お手軽なゲームを探しているという方。
- 女性でも楽しく遊べるゲームをお探しの方。
- 少し前はよくゲームで遊んでいたが最近は遊んでいないという方。
もちろん、ゲームセンター版を遊んで頂いて、家庭用「もじぴったん」を楽しみにしている方にも十二分に楽しんでいただける仕様になっていると思います。
ゲームを「遊ばない」ことでわかること。
実は、私は普段あまりゲームで遊ぶということはありません。ゲームで遊ぶよりは、本を読む時間のほうがはるかに長いと思います。さらに言うと普段あまりゲームをしないのは意識してそうしているのです。ゲームメーカーでこういった仕事をしているといやでも他のゲームの情報などが入ってきますが、意図してそういう情報も追っかけないようにしています。
こうすることによるデメリットもあるのですが、非常によいメリットもあると思います。それは、普段あまりゲームは遊ばないという人と近い視点でものが見えるということです。
私はゲームを作って提供する側と、お客様の間に求めるもののギャップがあるように感じています。「もじぴったん」はそのギャップをなんとか埋められないかという気持ちで作っています。
前回のコラムでお話した、「わかりやすさ」の追求もそうですし、短い時間でも手軽に遊べるゲーム性にしたこともその結果の一つです。「最近のゲームはどうも..昔はそうではなかったのに...」と思っている方には是非お勧めしたいと思います。
「もじぴったん」はこうやって遊んで欲しい。
ゲーム中に SELECT ボタンを押すとゲーム中に作ったことばの意味や漢字の表記を確認することができます。パズルゲームとしてもよくできているので熱中してもくもくと遊んでしまいがちですが、たまにSELECTボタンを押してことばの意味を見てみるというプレイスタイルをお勧めします。ゲーム中意外に知らないことばがたくさんできているもので、ちょっと得した気分になれることうけあいです。
プレイステーション2版の対戦は、是非家族で遊んで欲しいですね。語彙を生かして調子よく勝てるとしても子供にもたまに勝たせてあげないとだめですよ。
もじぴったんは、どちらかといえば 「細く、長く」 楽しめるゲームかなと思います。がむしゃらにクリアを目指すよりも、ちょっとした暇に少しずつ遊ぶというほうが向いているのかなと思います。
特にゲームボーイアドバンス版は待ち時間にちょっと遊ぶのに最適です。電車の中でハマりすぎて、乗り過ごしてしまわないよう注意!(開発中、私は2度も乗り過ごしをやってしまいました...)
次の更新は発売直前の予定です。
それではまた。
平成14年12月24日 プロデューサー中村隆之 |