もじぴったんうぇぶ もじぴったんを今すぐ遊んでみよう!
 
プロデューサーから一言
もじくん
目次
まじめ【真面目】真剣であること。
まじめに「面白い」って何?と考えてみる。

前回のコラムで、ゲームが進む方向性に疑問を持ったということに触れましたが、それは具体的に言うと、ゲームは本当に面白くなる方向に進んでいるのかということでした。実際、私自身ゲームを遊ばなくなっていて、それは新しいゲームが本当に面白いと思えないのが最大の原因であるように思えたのです。

辞書で「面白い」を引くと、大きくは次の4つの意味があるようです。

(1) 愉快である。楽しい。
(2) 興味をそそる。興味深い。
(3) こっけいである。おかしい。
(4) 思い通りになる。

本当に面白いゲームに出会った時というのは実は、この4つの「面白い」の意味をすべて満たしているという気がします。「もじぴったん」の企画に出会う前、真面目に「面白い」ということと向き合って「どうやったら、すべての「面白い」を満たせるのか?」ということをずっと考えていました。

「わかりやすさ」そして「シンプルさ」の追求

同時期に、私はゲームの「わかりやすさ」に注目していました。つまらないと感じるゲームに共通して「わかりにくい」という特徴があったように思うからです。例えば、あるシーンで自分が何をしたらよいのかわかりにくい、画面が綺麗なのはいいが、大事なものを見逃してしまう作りになっているといったことです。面白いゲームの前提としての「わかりやすさ」は必ず追求すべきだろうと思っていました。

「もじぴったん」は"PlayStation 2"専用タイトルの中では珍しく、非常にシンプルな画面の構成となっています。シンプルさ、は開発を通してずっとテーマとしていました。メニューや画面構成に限らず、ゲームのルール、キャラクター等.... それらは、「わかりやすさ」を追求する過程での手段としてのシンプルさを追求した結果生まれてきたものです。

シンプルさ、は「わかりやすい」だけでなく他にも様々なメリットを生みました。例えば、PS2 版「もじぴったん」では、ゲーム中に CD からの読み込みのためにプレイヤーを待たせるといういわゆる「ローディング画面」はありません。いろいろシンプルにすることで、データが小さくできたことによる恩恵です。メモリカードの読み書き時の待ち時間も最小限にしています。ゲーム中から、別画面に行く時などにもストレスなくゲームを楽しめると思います。

真面目すぎるのはどうかとも思うのですが(このコラム真面目すぎですよね)これだけは是非言っておきたかったもので...

それではまた次回。


平成14年12月16日 プロデューサー中村隆之

プロデューサー
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