世の中には、なぜか人のチャレンジ精神を妙に刺激してやまないものがあります。
「薔薇」「鬱」といった漢字、変な響きの元素記号、円周率、「寿限夢」の全文。
人間、授業の本旨や受験とは関係のない、どうしようもなく覚えづらいものほど、無性に暗記したく
なるものです。
そして、そういう使い道のなさそうな記憶ほど、しつこく残っているものです。
澁谷はいまだに、中学受験の時にやっきになって覚えた「天正遣欧使節」なる4名のフルネームを
そらで言うことができます。
「千々石ミゲル」「伊東マンショ」「中浦ジュリアン」「原マルチノ」
これまでの人生、この名前が何かの役に立ってくれたことはありません。
もう一度言います。こういうどうでもいい記憶ほど、しつこく残るものなのです。
生活における「どうでもいい度」では中浦ジュリアンに劣りますが、おそらく多くの人が躍起になって
暗記したであろう言葉、それがスリランカの首都名です。
「スリジャヤワルダナプラコッテ」
全国の小中学生は、この呪文のような響きに抗えず、繰り返し暗唱して名前を覚えます。
そして人に自慢します。
こうして今日もどこかで、スリランカが少し有名になっていきます。
世界の地名
「もじぴったん」には残念ながら「スリジャヤワルダナプラコッテ」も「バンダルスリブガワン(ブルネイの首都)」も入っていませんが、9文字以内の世界の国と首都名が入っています。
「アブダビ」「ジンバブエ」「ベルモパン」「ンジャメナ」といった、普通にステージを解いていてはまず
できないような単語をコツコツ作って一人で悦に入ったり、「ルクセンブルク」と「ルクセンブルグ」が
両方とも入っているのかコッソリ試したり、ゲームクリアと関係のない部分でもいろいろと楽しみを
与えてくれるのですが、短めの地名は攻略にも便利なのです。
特に覚えておいて損はないのが、
「スバ(フィジーの首都)」
「ロメ(トーゴの首都)」
の2語。
日本語にはない言葉の並びですが、
「すば→すばる、すばらしい」
「ろめ→しろめ、おひろめ」
といった具合に、横につなげやすい2文字です。
3文字以上で使いやすく、つなげて気持ちのいい言葉としては、
「イラン→おいらん」
「モロッコ→ろっこつ」
「ハバナ→バナナ」
「リビア→ボリビア」
などがあります。
また、澁谷のイチ押しは、「コモロ(アフリカの国)」を作って、その横に「モロニ(コモロの首都)」を作る、国名→首都つなげ。ゲームの筋とは全く関係ありませんが、自分が国を制覇したかのような満足感にひたれます。
日本の地名
さて、グローバルな話からドメスティックな話になります。
「もじぴったん」では、日本国内の都道府県名と市名が登録されています。
澁谷にも覚えがありますが、地元の地名を作って「もじぴったん」に拒否された、悲しい体験をお持ちの方も多いのではないかと思います。そんな時は、懲りずに近所の市の名前を作ってみてください。
下の10語は、市名としてしか登録されていない2文字の言葉です。
これを覚えておくと、一本道のステージが進めやすくなりますよ。