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■HISTORY

空中都市  1000年の昔、特殊なエネルギー反応を示す彗星がこの天体に衝突した。地軸は転倒し、地表は大洪水に見舞われ、衝突の際に巻き上げられた粉塵によって数十年間にわたって『核の冬』が訪れた。
 生き残った人々は、太陽の光と暖かさを求めて、空中浮遊都市の建造を計画する。科学者達は彗星がもたらした物質を研究することで、全く新しいエネルギー源『レンズ』を開発することに成功した。
 人々の熱意は技術の進歩を急速に促し、わずか1年にして空中都市『ダイクロフト』は完成をみた。しかし、空中に居住を許されたのはごく少数の選ばれた人間だけであり、大部分の一般人は氷河に覆われた大地に残される結果となった。やがて、空中都市に住む「天上人」による「地上人」の支配が始まる。「天上人」は地上攻撃兵器『ベルクラント』を開発し、従わない「地上人」に弾圧を加えていった。
 そして、ついに「天上人」の圧政に耐えかねた「地上人」は一斉に蜂起した。『天地戦争』の始まりである。戦局は圧倒的に「天上人」にとって有利であったが、選民思想を嫌った「ベルクラント開発チーム」は、地上へと亡命した。彼らは最新のレンズ技術を結集し、最終兵器『ソーディアン』を開発することで空中都市に対抗した。知能を持つ剣『ソーディアン』とそのマスターたちの活躍により、『ダイクロフト』をはじめとする空中都市群は陥落した。過ちを繰り返さないために空中都市群は動力を外され、海の底深くに沈められた。
 そして、数百年の時を隔て、人々は「天地戦争」も「空中都市群」のことさえも忘れていったのである。『ソーディアン』たちは自らの意志で長い眠りについた。再び地上に危機が訪れるまで…。

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