大概のお菓子やアイスの詰め合わせパックには、1種類くらい、不人気なものが入っています。
どれが不人気なのかは人それぞれですが、澁谷の場合、しばしば「コーヒー味」がそれに該当
します。
コーヒー嫌いの澁谷はできればコーヒー関係とは一生おつきあいなしでいきたい、
と考えていますが、残念なことに、「コーヒー味」というのは非常にメジャーなフレーバーであり、4~5種類の詰め合わせであれば必ずといっていいほどひとつは、「コーヒー味です」と立候補してくる奴がいるわけです。
袋や箱を開けたての頃は、新鮮味も手伝って、一度は「コーヒー味」にトライします。
が、後が続きません。
「食うぞ」という覚悟でもって袋や箱と対面するたび、澁谷は気まずい心持になり、コーヒーには気付かぬふりをして他の菓子をつまみます。
いつまでたっても選ばれない「コーヒー味」は心なしか陰気で、まるで澁谷を恨んでいる かのような顔で、箱におさまっています。いたたまれなさに負けてたまに手を出すものの、 減りは少なく、気付いた時にはコーヒーばかりが生き残っているわけです。
そんな箱や袋に封をし、目につかないところへしまい込み、いよいよ食べられなくなるく らいまで放置してしまうこともあります。
「わかっていて、だめにしてしまった」・・・・・そんな罪悪感を背負いながら箱を開けると、そこにはやはり、恨みがましい顔の「コー ヒー味」がこちらを見ているのです。
「ごめんなさい、もうしません」
そうコーヒーに謝りながら、心のどこかでは、きっとまた同じことを繰り返してしまうだろう、という思いを抱いています。
人は、こんなつまらないことからも「プチ人生経験」を積むことができるのです。
さて、「嫌いだから」という言い訳は、「もじぴったん」では通用しません。使いづらい文字を残していると、あとで痛い目を見ることになります。
すべての文字を使わなければならないようなステージでは、一刻も早く、濁音・半濁音を 処理しなくてはなりません。
そこまでは、製品版をプレイされた方なら誰でもご存知だと思います。では、濁点のない文字の中で、作れる言葉が少ない文字ワースト2をご存知でしょうか?
すぐに答えを言ってしまいますと、一番少ないのが「ぬ」、次に少ないものが「へ」です。
意識してないけど、気付いたら賞味期限が切れてた! 使えない! なんて事にならないように、「ぬ」と「へ」は早めに処理しておく必要がありますね。
そこで今回は、この2語についての対策を行いたいと思います。