もじぴったんうぇぶ
 
今すぐ使える・もじぴったん豆情報
「今すぐ使える・もじぴったん豆情報」は、知っておくと「もじぴったん」がちょっとだけ上手くなる小さなコツをご紹介するコーナーです。
     
目次
  ○2004.08.12  

第1回 ご立派なおフランス理論

  ○2004.09.07  

第2回 「もう一品」戦術

  ○2004.10.12   第3回 嫌いなものは早めに処理のススメ
  ○2004.10.29  

第4回 ヒミツの地名技( NEW ! )

         
第2回 「もう一品」戦術

「もう一品」という言葉には、なにか抗いがたい、強い魅力があるようです。

「何を言ってるんだ?」と思われた方には、「もう一品」というキーワードでウェブ検索をかけてみることをお勧めします。
検索結果を眺めているだけで、何だかわからないけれども、無性に「もう一品」作りたくなるに違いありません。

「手間をかけずにもう一品」
「今からサッともう一品」
「残った野菜でもう一品」
「奥様、ここでもう一品」
「今晩のおかずもう一品」
「酒のつまみにもう一品」
「5分でもう一品」
「もう一品ほしい時の~」

奥様でもなければ自炊もしていない、めったに料理を作ることすらない。そんな澁谷ですが、このあたりの文字を見ているだけで、「ああ!もう一品!」という強い衝動に駆られます。
今すぐスーパーに駆け込みたい。冷蔵庫の奥をかきまわし、「ありあわせのもの」を探したい。主菜がなくても、とにかく「もう一品」だけ作りたい。いいから、もう一品を作らせろ!
そんな衝動です。

さて、「もじぴったん」においても、「もう一品」戦術は非常に魅力的です。
文字列に「もじブロック」をくっつけて言葉を作るゲームですから、そもそも全てが「もう一品」である、と言うこともできなくはありません。
しかし、ここでお教えしたい戦術は、もっと具体的な、応用のきく「使える」戦術なのです。
名づけて、「『さ』を使ってもう一品」戦術。

「『さ』を使ってもう一品」戦術とは?

3行だけ、難しいことを言います。
もじぴったんには、名詞や形容詞は入っていますが、形容動詞は入っていません。
つまり、「安全」は入っていますが、「安全だ」は入っていないわけです。
が、語尾を変えて名詞にした「安全さ」は入っているのです。
ややこしい話はこれくらいにしましょう。
要は「普通の単語の最後に『さ』をつけると、意外と言葉ができるよ」という話です。
ためしに、何かの後ろに「さ」をつけてみてください、結構使えることに気付くはずです。
「異常さ」「偉大さ」「愚かさ」「格安さ」「危険さ」「自由さ」など、多少こじつけっぽいものでも、ちゃんと「もじぴったん」は言葉として認識してくれます。
たった一文字つけるだけで、前よりも長い言葉の完成です。

さらに応用

この応用篇として、
”「いやらしい」が作りたかったけど、「い」をもう使ってるじゃん!”
という時でも大丈夫。語尾に「さ」をつけて、「いやらしさ」が作れます。
「やさしさ」「たのしさ」「くるしさ」など、使い勝手はかなりのものです。
こちらは、「牛肉は高いから代わりに豆腐で」と同様の節約精神ですね。
また、「さ」の代わりに、普段は使いづらい「げ」を使うこともできます。
「さみしげ」等、えらぶくんの中で余りがちな「げ」を活用できるので、これはオススメです。

以上、「もう一品」戦術でした。

もじぴったん ゲームデザイナー 澁谷美幸