スペシャルインタビュー

スペシャルインタビュー:子安武人さんインタビュー
子安さんにとって、ゲームとは
「テイルズ オブ」シリーズについて
ケロロRPGを語る

ケロロRPGを語る

子安

僕、ずっとケロロのRPG出てくれないかなって思ってたんです。見てみたかったんですよね、ケロロのRPG。で、遊んでみて、すごく不思議な感じでした。なって欲しいなって思ってたし、なった時嬉しいなって思ってたんですけど、こいつらってRPGの世界に入るとどうやって動くんだろうって最初分からなくて。でも、プレイしてみると、やっぱり嬉しかった。嬉しいのがまず一番初めに立ってましたね。 だからね、変な感じですよね。ケロロがRPGの、いわゆるファンタジーの世界に入って、魔法を使うと、その魔法はゲームの世界の、ファンタジーの魔法なんですよね。その微妙なる違和感が「あ、RPGになったんだな」って感じがしました。


大舘

クルルは魔法を使うキャラですけど、それには違和感ありました?


子安

いや、全然。クルルはね、どっちにしても魔法系だと思ってました。


大舘

戦闘はどうでした?


子安

2Dなので、すごく懐かしい感じがしました。でも、ボスが結構強いんですよー。ザコは普通に戦えるんですけど、ボスが強くて。僕、途中から難易度を「やさしい」にかえちゃいましたからね(笑)。クソっ、と思いながら。


大舘

子供の方がゲームにすぐ適応しますから、子供に合わせました。(笑)。ダンジョンとかマップとか、難しくしたかったんです。


子安

マップがねー(笑)。地下道のマップはえげつないですよね。作りはそんなに複雑じゃないんですけど、ギミックが考えられてて良く出来てるな、と。


大舘

一昔前の味、ゲームテイストを出したかったんですよね。


子安

一緒に戦えるのは3人ですよね。 ケロロ小隊は5人いるから、選ぶのが難しいんです。しかも、気が付くとドロロがいるのがすごいイヤなんですよ(笑)。なんか、ドロロ外せなくなっちゃって。ちょっとイラっとくる(笑)、外したい。


大舘

ドロロは序盤いい感じなんですけど、終盤は回復役のケロロかクルルがいないとつらいんですよ。だからドロロを外すこともあります。後、このゲーム、中盤に全員が同じレベルだといいアイテムがもらえるイベントがあるんです。それを知っているとパーティを入れ替えながら全員同じレベルに揃えたくなるんですよ。とある町に行くと「パーティ全員が同じレベルだな、いいアイテムをやろう」と。


子安

あら、じゃあやりなおさないと。


大舘

いや、大丈夫ですよ。レベル揃えてまた行けばアイテムくれますから。で、結構いいアイテムなんですよ、これでもらえるのが。


子安

へぇ、細かいところ頑張ってますね。


大舘

“本気で作らないと!“、と気合い入れましたから。


子安

確かに、本気の度合いはプレイしていると良く分かるんです。いいもの作ろうとしてる、と。安易なコラボじゃなくて、「いいもの作りたいから作るんです」という姿勢が。


大舘

子供向け、というのをあまり強く意識しないで、まず面白いゲームありきで作りました。で、次に子供がおもしろく遊べるようにチュートリアルを丁寧にしたりって言う作り方で。


子安

ケロロの視聴者層の子たちができるような。


大舘

ですね。今回ケロロに「テイルズ オブ」を持ち込んだのは、「テイルズ オブ」のターン制じゃない戦闘、LMBS(リニアモーションバトルシステム)を触ってほしかったんです。戦闘時間も1回15秒、20秒でテンポよく進みますから。


子安

そうですね。普通戦闘の技名や決め台詞って聞かせるじゃないですか。でも「テイルズ オブ」ってどんどんそこにかぶせてくるんですよね(笑)。乱戦っぽさ。あれが、初めてゲームしたとき衝撃受けました。


大舘

ケロロも、「テイルズ オブ」の乱戦感が出るように意識してますから。戦闘後のかけあいも頑張ってます。キャラクター性が生きますからね。


子安

だからね、開発途中のゲームをやらせていただいて、「しまった、これレベルあげても製品版にセーブデータ引き継げないんだ」と(笑)。だからそこから難易度下げて進めちゃったんです(笑)。買ってまた続きをやりたかったんですけど。


大舘

発売されたらお送りしますよ。


子安

ケロロRPGはいろいろなところで「いいもの作って売っていこう」という姿勢が見えるのがいいですね。「とりあえず作ろう」って言う姿勢じゃないですもん。


大舘

今回はあの手この手でがんばってます! コレ(予約特典)とか。見ました?


子安

見ました(笑)これねぇ、くれ。早くくれ(笑)


大舘

実物が出来たらお送りします(笑)。


子安

コレすごいね。ファンがみんなひっくり返ってましたよ。これは掟破りだ、と。ケロロ小隊は偶然にも良く出来てるんですよ。声優が共通の「テイルズ オブ」に出ているキャラクターには、主人公がいて、仲間がいて、マスコットキャラがいて裏切るヤツもいて……って。これでパーティ成立しますもん。「テイルズ オブ」とケロロは不思議とそんなに違和感ないんですよね。


大舘

PlayStation®3版の「テイルズ オブ ヴェスペリア」でカロルがケロロのコスチューム着たりね。予約特典に関しては内心ドキドキしてたんですけどね。意外と反響が良かったんで安心しました。「狙ってるところ分かりやす過ぎ(笑)」とか言われましたけど。


子安

これ、予約特典なんですよね。じゃあ、僕予約しますよ。いや、冗談ですけど(笑)


大舘

ここでしか絶対手に入らないですからね。


子安

ケロロと「テイルズ オブ」がコラボしたクリアファイルが出るって聞いて、「やったな」と思いました。これはちょっと受けが良すぎるだろう、と。


大舘

ちなみに今回、アニメと違ってゲームに声当てるので楽しかったこと、苦労することってありました?


子安

そうですね、ゲームはアニメと違って収録のときはそんなに楽しくないんですよ。でもそれが製品になって、手元に届いてそれを遊んでるときを想像するとすごく楽しいんです。そこが一番楽しい。だから、自分がきっと一番楽しいって思えるようなセリフを入れてやってるんです。きっとこういう風にやったら喜ぶんだろうな、って。ユーザー目線で収録してますよね。


大舘

最後にファンの皆様にひとことお願いします。


子安

多分、ケロロ軍曹のゲームを遊んだことがないんですよね、僕のファンは。これまではアクションで、小さい子向けでしたから。でも、僕のファンが本気になってゲーム画面見つめて遊べるようなゲームですよ、「ケロロRPG」は。ケロロ軍曹に触れるのがこのゲームからでもいいし、RPG大好きな人も十分楽しめると思いますよ。ホントに、本気で作ったRPGとしていい出来映えになってると思いますんで、楽しんでもらいたい。遊んでもらえれば、僕が、ケロロがRPGになったことが嬉しくて、夢中になってプレイしてたのを、きっとわかってくれると思いますんで。いろいろニヤニヤしながら遊べちゃうんで、是非遊んでほしいですね。どうせケロロだろ、なんて思ってるとダメですよ、ちゃんとやらないと。本格的なRPGなんだってことを忘れちゃいけないです(笑)


子安武人さんありがとうございました!
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