大舘
子安さんは何歳くらいからTVゲームで遊び始めたんですか?
子安
どれぐらいだろう?初めてやったのはブロック崩しだったような気がします。小学校高学年くらいですかね。まだゲームセンターもなくて、ボーリング場とか喫茶店とか、そういうところにゲーム筐体が置いてありましたからね。僕はよくゴルフ場にブロック崩しをやりに行ってて、それが家庭用で出るっていうから親に泣いてすがって買ってもらった、という記憶があります。
大舘
結構、昔から遊んでますねー(笑)。やっぱりゲームはソフトとかハードとか買い集める方でしたか?
子安
そうですね、ファミコン全盛期のころは、出るものは全部買っちゃってましたね。面白い、面白くないとかは関係なくて。出るものはすべて、みたいな。PCエンジンも全部買って、ヒューカードが束になっちゃって(笑)。僕、その当時もう働いてましたから買えるんですよね。どんなゲームだからどうだ、っていうんじゃなくて、当時はゲームが何でも面白かった。今は流石に選んで買ってますけど。
大舘
今だとPlayStation®3もXBOX360もWiiも一通り持ってるんですか?
子安
そうですね、一通りは。ジャンルもいろいろ遊ぶんですけれど、やっぱりRPGが好きですね。あとシミュレーション。だから、シミュレーションRPGが一番好きかも知れない。
大舘
シミュレーションRPGってやり応えがあって時間がかかるじゃないですか。いつプレイされるんですか?
子安
仕事してないときはゲームしてます(笑)。僕は、仕事って水の中にもぐってるみたいなもので、苦しいんですよ。で、ゲームが息継ぎみたいなものなんです。だってゲームをやってない時はないですもん。
子安
僕はゲームは基本家で遊びたい派なんです。でもニンテンドーDSやPSP®があるから、仕事してないときにちょっと外で息継ぎできるんで、精神的にすごく安定しています(笑)。
子安
人間的にはダメにはなりたくないなー(笑)。僕、意外と規則正しい生活してて、夜12時には寝るんですよ。で、仕事してない時にゲームするんです。朝仕事して、午後仕事なかったら午後ゲームする、とか。仕事の合間に2時間くらい空いてれば、家に帰ってゲームしたりします。
大舘
大作ゲームが出る時に仕事コントロールして仕事控え目にしたりは? 子安さん社長ですから、自分で出来るじゃないですか。
子安
あ、やりたいですね、それ(笑)。考えたことなかったなぁ。僕、ファンの子に声優で良かったね、って言われるんです。声優してなかったら引きこもりのゲームおたくになっちゃうんで。だから、仕事はちゃんとやってるんです (笑)。
大舘
そんなにゲームが好きという事なら、ゲームを企画する事には興味あったりします?
子安
ありますよ。PCの実写の恋愛ゲームを作ったことがあるんです。僕と恋愛する実写のアドベンチャーですね。僕は自分でいろんな作品作ったりしてますから。自分で事務所を作ったのも、声優以外のこともやろうと思ったからですし。小説や、アニメの原作をしたりしていますね。その延長線上でゲームを作ったんです。
大舘
実写アドベンチャーっていうのは「分かりやすい、作りやすい」ってところもあったかと思うんですが、そこも自由に、となったらどういうジャンルのゲームを作りたいですか?
子安
僕はRPGを作りたいです。ファンタジーの。やっぱりファンタジーで育ってきてますから。「そこは王道だよね」「そこはカタルシスだよね」って。なんで魔法が出るのって説明なんかいらない、だって魔法なんだもん! と割り切ってやりたいです。時代は、こだわりはないんですけど、近代とか中世とかかな。ただ、ちょっと設定に隙があるのがいいですね。かちっと固まってるんじゃなくて、夢がある感じのファンタジーがいいですね。
子安
ゲームやる人はみんな思うのかもしれませんね。自分だったらこうしたいとか。僕は自分で中身を考えるから、「やりませんか」じゃなくて、「考えます」って言いますけど。