馬場
「テイルズ オブ」のまんまじゃん、と思いました(笑)。
樋口
初めて聞いた時は「やりおったな!」と思いましたよ(笑)。
馬場
でも、「テイルズ オブ ハーツ」のソース流用じゃできないですよ、これ。うまく表現してます。
樋口
「テイルズ オブ」の手触り感を良く出してますよね。
大舘
戦闘はスピード感を重視してます。子供は速くても大丈夫だろう、と。僕らドロロなんかついていけないですもん。
樋口
ドロロのスピード感はいいですよね。僕はドロロが一番面白いです。
樋口
うん(笑)。気がついたら「ここにいたか!」みたいな。最初に触らせてもらった時に 「こうなるんだろうな」って思ったままの出来になってますね。いい意味であざとい(笑)。大舘Pならではですよ。僕にはこれ作れないですもん。
樋口
僕は感じたままを言ってますよ(笑)。僕にはできない。今回の対談の前にゲームを借りて、30分くらい遊んだらいいかな、と思ってたんですよ。でも気がついたらずっとやってたってくらい、テンポが良くて止め時がないんですよね。バトルがすごくテンポいいんですよ。パーティが3人って意外とイケるな、と。あと敵の動きも結構頑張ってますね。敵の個性がある。1体1体に個性がありますよね。
大舘
AIも頑張ってるんですよ。難易度別にちょっと違うAIになってたりとか。難易度が高いとピヨった敵を集中攻撃したりね。
樋口
調整をきっちりやってるなという印象です。結構時間かけてやってます?
大舘
そうですね。一通り作ってから、そこからシステムのバランスとか戦闘のチューニングにかなり時間をかけましたね。
樋口
シナリオも丁寧に調整してあったり、かゆい所に手が届く感じですよね。ユーザーさんはたぶん気がつかないで、すっと流しちゃうところだと思うんですけど、作り手から見ると「随所を丁寧にやってるな」と思わされます。
馬場
戦闘は「テイルズ オブ」にちゃんと落とし込んでるな、と感じました。あと、マップの表現ですよね。今「テイルズ オブ」ってこういう2Dの、マップチップでの表現はしていないんですけど、そこをあえてやっているという懐かしさが。
大舘
鏡の前に立つとキャラが映りこんだり、キャラに木漏れ日が落ちてたりね(笑)
樋口
RPGのお約束みたいなのとケロロの相性がいいですよね。だってケロロが「お約束だから」って言っちゃうんだもん。プレイしてる側が思うことをキャラクターがしゃべってくれるんですよね。
馬場
ケロロという題材は、パロディがやりやすいですよね。
大舘
タンス開けたら怒られるイベントありますからね。そういうパロディをふんだんに入れたかったんですよ。
樋口
あとよくしゃべりますよね。こんなに喋ると思わなかった。
大舘
「キャラクター性がおもしろさに直結するからお願いします!」と各所を説得しました。「テイルズ オブ」もそうじゃないですか。キャラクター性が立ってくれることで出てくる魅力がありますよね。そして、キャラクター性を引き立たせるのは声優さんの声の演技なんですよね。
馬場
声優さんと言えば、テイルズとケロロは声優さんも共通の方がたくさんいらっしゃいますよね。
大舘
ドキドキしながらあちこちに持っていきましたから。「吉積さん、馬場さん、樋口さん、これなんですけど……」って(笑)