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今年の6月14日、15日にフランスで開催された「ルマン24時間耐久レース」。 この「ルマン」に出場した「ADVAN KONDO RACING」を、ナムコの最新レースゲーム『R:RACING EVOLUTION』プロジェクトが全力でバックアップいたしました。 そこで今回、「ルマン」の現地取材をおこなったプロジェクトチームの中村プロデューサー(以下、中村PD)にインタビューを敢行し、「ルマン」の興奮をそのままに伝えてもらいました。 |
まず、ルマン24時間耐久レースはどんなレースなんですか。教えて下さい。 |
中村PD: |
フランスのルマン市で、年に一度行われる24時間の耐久レースです。さまざまなカテゴリのクルマがごちゃ混ぜで走るんです。だから、1位でゴールすることを目標としているチームもあれば、とにかく完走! っていうチームもある。ただ、「ルマン」は耐久レースなので、1位を狙っているチームでも、まずは完走することが大前提。ルマンを走るなら完走しないと認めてもらえない、といった雰囲気でした。 今年のレースは6月14日午後4時から、6月15日の午後4時までの24時間。この時期のルマン市は一年で最も昼が長いのですが、当日は朝6時から夜10時くらいまで明るかったですよ。
コースは文字通りルマン市内にあって、一周13.8キロメートルという長丁場です。既存のサーキットエリアだけでなく公道も使ったコース設計になっていて、「ルマン」の時だけサーキットとして使うんです。
ですから、この付近の公道の曲がり角には、日常からあのレース用の赤白の路側帯があります。また、コースの範囲が農場のなかに及ぶため、コースの内側に民家があったり。とにかくスケールのでっかいレースです。 |
コースについて特徴的なところはありましたか? |
中村PD: |
通常のサーキット内は当然サーキットクオリティの綺麗な路面なんですが、公道の部分はいつも一般車が日常の道として使っているために、路面は若干粗い。その路面状況の違いが独特でしたね。
既存のサーキット内にはレースファンならおなじみのゲートがあり、そのポイントはお客さんも多かったです。 また、「ルマン」では24時間を計る時計があり、「23:59」からカウントダウンしていきます。この時計は「ルマン」が「24時間レース」ということを改めて再認識させてくれました。
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レース前の「ルマン」ってやっぱり特殊な雰囲気なんでしょうね? |
中村PD: |
特殊といえば特殊ですね。通常、本戦前日というのは予選があってピリピリしていますが、「ルマン」は違いましたね。私はレース前日の6月13日にルマンに入り、ピットで取材を始めたのですが、一息ついてピットロードに出てびっくり。なんかとってもリラックスした雰囲気で観客が車両を眺めているんです。日本でもレース期間中にピットウォークというふれあいの時間があるんですが、規模が違う。なんかとってもモータースポーツが身近なんだな〜って感じを受けました。レースを見に来たというより、お祭りに来たという感覚で、お酒を飲んでいる人もたくさんいましたね。レース前だからって、お客さんがコースに入らないように警備員が見張ってはいるんですが、なんか緊張感が無く、すごく開放的な感じがしましたね。
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24時間レースだと、見る側のお客さんも大変だと思うのですが、お客さんは「ルマン」をどのように見ていましたか? |
中村PD: |
24時間のレースですからね、お客さんもさすがにずっと付きっきりで見てる人はいないです。ただ、レース前もそうでしたけど、どことなく緊張感がないんですよ。看板のによじ登って見ている人もいましたね。お客さんも、24時間のあいだで好きな時間に来て、好きな時間に帰る、っていうノリです。 「ルマン」というレースを見るのが目的ではなく、「ルマン」でのお祭りを楽しんでる気分なのでしょう。
それから、サーキットではスピーカーによる実況もあるんですが、地元フランス語はもちろん、英語やスペイン語に混じってなんと日本語の実況も時折流れるんです。レース時間が長く、ピットインでの順位の変動がよく起きるので、実況がないとどこが先頭なのかなど状況がわかりづらいですから、日本語実況がありがたかったです。見方を変えると日本人が「ルマン」に興味があってよく訪れているっていう証拠みたいなものですから、嬉しかったですね。
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今回は ADVAN KONDO RACING の応援もされてたんですよね。 |