風のクロノア/開発者リレーエッセイ
今回のエッセイスト:販促スタッフ
ガイドブック担当 平 朋子
はじめに
ガイドブックの担当をした平です。『風のクロノア』の画面を初めて見た時、すごく可愛い雰囲気で、風を感じられるゲームだなと感じました。そしてエンディングを見た時、感動してうるうるしてしまいました。きっと泣いちゃってたと思います。会社じゃなかったら。なので、このガイドブックの担当になれて、本当にうれしかったです。
さて、今回はガイドブックの担当となった私からも何かコメントを…というお話がありまして、ちょっと考えあぐねていたのですが、「失敗談」っていうのを行ってみたいと思います。
あぁ・・・思い出の集合写真
小学館さんのガイドブックの開発者集合写真撮影の日のこと。当初の予定では、横浜の開発チームの勤務地であるビルの屋外で撮影の予定でした。しかし撮影当日は、雨でした。急遽ビルの1階共有スペース(自社ビルではありませんので)での撮影となり…。

私は外で撮影するものと信じていたため何の根回しもせずじまいで当日を迎えていました。1枚写真を撮影するだけだから、すぐに終わるはず。と高をくくっていた私。バカでした。

集まって来た開発担当スタッフは、総勢40数名プラス巨大クロノアの着ぐるみ。当然のごとく、ガードマンが駆けつけて来て…「うっ、まずい」と思った次の瞬間には、ガードマンさんと一緒にエレベーターに乗って管理室へ向かっておりました。
ぐっすん。地下の管理室長っぽい人の前まで着くと、向こうが口を開く前に「申し訳ありません!!!」謝罪の言葉&事情を説明したのでした。「ちょっと困るんだよね」…というお叱りの言葉と共に、この共有スペースを使用するための手続きについて話をされ、最後には

「室長:すぐに終わるの?」
「私:申し訳ありません。すぐに終わりますので、使用させて頂けませんか?」
「室長:10分か15分くらいで終わるなら」
「私:それくらいで終わります。撮影だけなので。」
「室長:じゃこれからは気をつけて」



写真提供:小学館
ビル管理の室長さんの心の広さに頭の下がる思いでした。さて、1階に戻った私は再び撮影に立合いました。冷や汗を拭いながら「じゃ前から順に10名ずつぐらいで並んでくださぁーいぃ!!」大声を出して叫んだのですが、なかなか思うようにまとまらず…30分が過ぎていったのでした。

あの時に仕切ってくれた吉沢さんが神様のように見えました。

根回しは大切だという事を久々に思い知った1日でした。