それはティアが持つ類稀な素質、「第七音素(セブンスフォニム)」を、兄を助ける為に使うこと…。
たったひとりの家族、兄であるヴァンとの絆を感じていたかったティアは、
幼いながらも「神託の盾(オラクル)騎士団」入団を決意する。
何よりも、兄の役に立つ為に。
しかし、ティアの想いを余所に、理想を実現すると語るヴァンには、狂気さえ見え隠れするのだった。
優しく、慈愛に満ちていたはずだった彼の考えを知りたい…、と彼女は強く思うようになる。
ティアは14歳になり、祖父のテオドーロを説得、ダアトの士官学校入校を許された。
しかし、彼女の元に派遣されてきたのは、ダアト行きの迎えではなく、ヴァンの副官、リグレット。
兄に会いたいがためにダアト行きを希望していた彼女は、
リグレットを”障害”とみなすが、彼女との出会いがティアを大きく変えてゆく…
ファンダムVol.2で初登場のオリジナルキャラクター、「カンタビレ」を交え、ティアの想いが綴られる。