サーキットで戦うドライバー同士の、スリリングな心理戦。
「R」は、その興奮が楽しめるゲームなのです。

 レース中に前を走るクルマを追い詰めていくと、その上に横長のメーターが表示されます(←左図)。
 そうです、これが「R」独自の新システム・「プレッシャーメーター」。相手のドライバーが感じているプレッシャーの量を表しています。
 上からの図でご説明しましょう。
 プレイヤーが与えるプレッシャーは、相手との距離(タイム差)が近ければ強くなります。また、車体を左右に振って相手マシンのミラーに自分の姿を写しこめば、さらに強いプレッシャーを与えることもできます。
 後方からプレッシャーを与えてライバルを心理的に追い詰めていく。そして相手のミスを誘い、その瞬間の隙をついてインに飛び込み前に出る。
 ただしこちらがミスをすれば、相手に与えるプレッシャーも減り→ライバルは自分のペースを回復、ギャップはさらに開いてしまう‥‥‥。
 上の拡大写真にうつった、2人のメーターの「長さ」にご注目ください。
 ドライバーによって、プレッシャーに対する強さ=「心のキャパシティー」は違います。コース上で出会う彼らの中には、恐ろしくタフなドライバーもいることでしょう。
 ハイスピードの緊張感の中・個性豊かなドライバーたちが繰り広げる、人間同士のシビアなバトル。そんな現実のレースの心理戦をダイレクトに楽しめる仕組みが、この「プレッシャーメーターシステム」、なのです。

 それでは、実際のバトルを実況してみましょう。
 左の画面写真は、鈴鹿の2コーナーの立ち上がりで前方のドライバーにプレッシャーを与えた瞬間です。

 彼はフランス人ドライバー・シルベストル。子供の頃のニックネームはランボー。現在日本でレース活動をする彼は、南仏プロヴァンスの地元では小さなワイン農園も経営しており、料理と音楽、そして美しい女性と過ごす静かな時間を何よりも愛する男だ(裏設定)。

 ピットからは無線が入り、シルベストルとのバトルを要求しています。勝たねば。


 S字コーナーから逆バンクへと、車体を左右に振りながらシルベストルにプレッシャーをかけます。
 するとだんだんメーターがたまり、シルベストルは心理的に追い詰められていきます→
 →メーターがMAXになると、赤/白に点滅をはじめます(右端)。
 彼はいわゆる「いっぱいいっぱい」、ミスしやすい状況です。
 (ここで彼のミスに巻き込まれないよう、注意して車間距離をコントロールしたいところ)

 そして複合のデグナー。シルベストルはオーバースピード気味に突っ込んでしまい・曲がりきれずにコースアウト!
 撃墜! 彼がコースサイドのグラベルでモタついてる間に、がっちりオーバーテイクしてください。
 (つられて自分もミスしないよう要注意)

 プレッシャーをかけてミスを誘い、隙を突いて相手を倒す。
 いままでのレースゲームにはなかった、コース上で展開するドライバー同士のバトル。皆さんも会場で、ぜひこの興奮にトライしてみてください!