|
  |
皆さんはじめまして!企画の山中と申します。ヒーローズでは主にマップ作成や敵キャラの仕様設定を担当しました。
2003年も明けてもう一月も半ば、ヒーローズ発売から早一ヶ月・・・歳月人を待たずとはよく言ったものだなどと感慨深くなる今日この頃です。クロノアヒーローズ、楽しんでいただけてますか?もうそろそろクリアして幻獣図鑑もコンプリートできました?
ちなみに幻獣図鑑というのは出てくる敵キャラをコレクションしていくおまけ要素ですが、マスター直前にこんなやり取りがありました。
とあるスタッフ「○○ってどのエリアに居るの?」
山中「ん、見つからないの?ちょっと待ってねェどれどれ・・・ポチ、カチカチ・・・(あ、配置していなかった・・・)」
危なく永久にコンプリート出来ない幻獣図鑑が出来上がるところでした。
さてこのリレーエッセイも第9回、「他の人がいろいろ面白いエピソード載せちゃってるのでもう何書いたらいいかネタ切れです」と泣き言を喚いてはヒンシュクを買いそうなので、プロジェクトを代表して近況報告です。
現在のクロノアワークスはといいますと、一時期の喧騒もどこへやら、まったりとした空気に包まれています。夏頃毎日のようにお世話になった仮眠用のベッドも、皆すっかり足が遠のいてしまいました。ちなみに最近は別のプロジェクト(ヴィーナス&ブレイブスとか)の人がよく利用されているようです。お疲れ様です。
有り難い事に今月の終わりにはヒーローズの攻略本を(しかも2冊も)出して頂けることになったのですが、その為の作業もほぼ終わって、一段落といったところでしょうか。
ところで私事で恐縮ですが、先日某大手量販店に立ち寄ったところ、嬉しそうにヒーローズを抱え、レジで今まさに買わんとする小学校高学年くらいの男の子を見かけました。「偉いぞ少年!有難う有難う!」と駆け寄って握手して記念撮影したい気分をぐっとこらえ、その場を立ち去ったのですが、目の前で自分の手掛けたものを買ってもらえるというのは、やはり作り手冥利に尽きます。有り難い事です。
また、ゲーム会社に勤めているとしばしば「おい、何かゲームくれや」と友人によく言われます。年末に地元に帰ってもやっぱり言われます。まぁ確かに自分も相手の勤務先がパン屋なら「パンくれや」銀行なら「利率あげろや」と言いますけども。そんな友人の慈悲深いお言葉には「自分で買えやー」と直球で返すわけですが、先日とある友人から、「ヒーローズやりたいからアドバンスの本体を買うことにした」と言われました。その時には図らずも孫を見る老人のように目尻が下がり、「是非ヒーローズと一緒に買ってくださいまし」と咽びました。有り難い事です。
どっちも些細な事ですが、自分達の仕事はお客様に支えられているんだなぁ、と改めて実感させられた出来事でした。一層精進して、より多くの人に手に取って楽しんでもらえるよう頑張っていきたいものです。
そんな訳でスタッフは、さて次はどうしようかと、日夜皆で頭をひねっております。
「どうしたらより楽しんでもらえるか」
「どうしたらより多くの人の手に取ってもらえるか」・・・。
さぁ次回作、月面に降り立ったクロノア、次は火星だ!乞うご期待!(嘘ですよ)

|
  |
今ヰ:こんにちは。ビジュアルリーダーでキャラクターを担当した今ヰです♪
松永:こんにちはー!背景を担当した松永です♪
お正月の間はクロノアヒーローズを楽しんでもらえたかな?私はやっと仕事が終わったので休暇で台湾に行ってきたら向こうでもヒーローズが売られていたんですよ!もぅびっくり。いやはや・・・世の中早いですねー。
それはさておきー、今ヰさんが開発中に大変だった事って何ですか?
今ヰ:そうですね、今回のゲームは久しぶりのドット絵。クロノアワークスでもドット絵を描ける人がほとんどいない。 って状況。教えつつ、自分の作業も(かなり)ある。これが大変なのだ。
あんまり、寝てる絵(背景に対してちゃんとした角度で立っていない状態)にしたくないってのがあったのでキャラ班のチェックはかなり厳しく行いました・・・。スタッフのみなさまお疲れです。
で、背景の方はどんな感じでした?って、注文しまくりでしたっけ・・・(笑)
松永: いえいえ、お陰さまでなんとか仕上がった時は嬉しかったです。
縦横の対比が√2:2という条件を気をつけながら、ドットをおいていったのですが時々気が付いたら「ががーん!角度が合っていなーいっ!。」「これは今井チェックは通るまい・・・(汗)」とコッソリ、時には騒ぎながら(笑)書き直していました。
人間3Dに慣れちゃうといけないですねー。2Dはカメラの角度を直して終わりってワケにはいかないし。
今ヰ:あはは。ドット絵ってその名前の通り、一つ一つ点を打って作っていくんですよ。これが1ドット違うだけで良くもなるし、悪くもなる。物凄い集中力でグラフィックの作業をすればするほどビジュアルチームで飛び交う会話が変になっていくので可笑しかった。脳の処理がドット絵の方にもっていかれてる!会話の方にかける処理はゼロ?って感じで。(^^;
松永:確かに・・・。かみ合っていないのに相槌をうって笑っていましたよねー。本人達は会話が成立してるつもりだったんだけど、周りから見ればかなり怪しかったに違いない。仕上がると我に返ったりして。
今ヰ:(む。怪しいかなぁ・・・)ま、まぁ、仕事の方はきっちり仕上がったから良しとしよう!
そういえばさ、クロノアって32ドットサイズに押し込むの大変だったのさ。オフセット(出来上がったドット絵のアニメーションにからむ座標の設定)も地獄だったし・・・スプライト重ねまくりでプライオリティ(どの絵を優先的に表示するかの設定)も、えらいこっちゃでした。なんかっていたような気がする。
松永:お疲れ様でした〜。アレは本当に大変そうでしたよね。聞いてるだけでも涙でした・・・。
背景の方は、そうですねー。ハプニングの連続だった気がします。前半は自転車操業。次のステージ案のラフを書きながらドットを打って、後半は200くらいあるステージの配置のチェックをしながらドット修正。ステージパーツを一通り作ってから後で並べるというフローだったので、後半戦の配置はドキドキものでした。うまく並ぶかなー、見栄えは寂しくないかなー、容量大丈夫かなー、カラー表示足りてるかなー?etc...と(まだまだいっぱい)
自分的には最終ステージがお気に入りです。最後に作ったから大分慣れてきていたのもあるかなぁ。今ヰさんはどうですか?
今ヰ:夕焼けのブリーガルとかボルク地下とかが好きですね。出来れば神秘的なステージをいれたかったなぁ。それは3でやるか!やっぱり。クロノア以外新キャラね!(←好き勝手言ってます)
そろそろ時間?じゃあ、後半でのガンツのオススメ戦法についてちょこっと。
銃のホールド、やりにくくないですか?私は全然ダメで逆操作をつけてもらったんですよー。ってことで、まずキーコンフィグでホールドを逆に変更!
敵がたくさんいる所(ルナベースとか)で、必殺ゲージ回復増加系のアクセサリでガンツの死神ラッシュを使うと、必殺ゲージ使用量より回復量の方多くなるので一回の死神ラッシュで全滅出来たりして爽快ですよ。試してみてねー。
松永さんのお得情報とかないの?
松永:あたりまえの事なんですが、今回のクロノアはRPGだから、どんなに敵が強くてもこっちのレベルを上げて戦ったら楽勝で勝てちゃうんですョ♪
なのでアクションって苦手だからなぁーって思っていた方々!(ってワタシことなんですが)ぜひクロノアワールドを堪能してクリアしてくださいねっ。感動のエンディングが待っていますョ。

|
|
|