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以上で、トスの基本的な使い方はわかったかな?一見地味だけど、これをちゃんと理解すれば君のプレイは目に見えて変わるはずだ。結果はおのずと得点になって現れてくるだろう。
しかし、本当の上級者同士の対戦になると、定石だけでは通用しないというのが、勝負の世界では常識。正攻法のトスは、必ず「レシーブ〜トス〜アタック」という3段階を踏むので、相手にタイミングを読まれやすい、という欠点もある。相手にアタックを受けるための、心の準備をする暇を与えてしまうのだ。
こんな時は逆に発想して「いかに相手の予想を裏切るか」と考えてみよう。つまり意図的にタイミングを外す戦術を心がける、ということだ。ここでは、その代表的な方法を紹介しよう。
1:クイックトス
ボールが高い位置でトスすると、トスしたボールは低くしか飛ばない、と先ほどはネガティブな意味で紹介したが、実は「相手のリズムを崩そう」と意図した場合、これが意外に使えるトスになる。
「低くしか飛ばない」ということは、「地面に落ちるのも早い」ということ。つまり正攻法のトスに比べて、素早くアタックにつなげられるのだ!そういう意味を込めて、このトスは「クイックトス」(素早いトス、の意味)と呼ばれている。
ただし、しつこいようだが、ボールは本当に低くしか飛ばないので、上手く味方選手につながらないと、ふわ〜んとしたミスアタックになってしまう。クイックトスは、なるべく味方同士が近い状態でする方が、より成功率が高まる。何より状況の見極めが肝心だ!
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2:ツーアタック
さらに一歩進めて、いっそ「トスしない」というのはどうだろう?レシーブして、直接アタックにつなげること、これは「2(ツー)アタック」という、実はれっきとした名前のついた技なのだ。
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レシーブの段階でボールをネット近くに寄せる必要があるものの、タイミングはクイックトスよりもずっとカンタンだ。
だからといって毎回ツーアタックばかり打ってると、肝心な「相手の予想を裏切る」という目的から離れて、逆に読まれやすくなってしまうぞ!ツーアタックも、クイックトスも、ベーシックな攻撃の中に、あくまで「たまに」織り交ぜるのがポイントだ。
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