風のクロノア/開発者リレーエッセイ
VISION1-1
  • 看板
    こいつだけの為のプログラムを書きました。最初に1回出てくるだけなんですよ。この看板、クロノアがぶつかったり、敵をぶつけると揺れます。この時に、ギシギシ音がしてるんですが、右に振れたときと左に振れたときで音が違うんです。サウンドスタッフが音を作ってきたときにはビビリました。看板一枚にこれほどのことをするうちのスタッフって…。

  • 旋風草と葉っぱ
    普段風に乗って舞っている葉っぱ。旋風草が竜巻を巻き上げたときに巻き込んでいるのに気付いて頂けたでしょうか?これはマップ部隊の宮永が是非ともやって欲しいとのことなので作ってみたんですが、自分でも結構気に入ってます。アワワワワ...ってのもいい味出てますし。
VISION1-2
  • トロッコ
    トロッコが走って行くうちにボコボコ壊れていくのって、僕が言い出しっぺなんですよ。イメージは「ルパン、ルパーン♪」なんですけど、ただ走ってるんじゃつまらないから壊しちゃえ!って感じで作りました。


  • 洞窟から外に出て、うろちょろしていると雨が降ってくるじゃないですか。あれはクロノアが雨の中を颯爽と駆け抜けていくのをイメージしながら勝手に作っちゃったものなんです。音とかも無かったんですけど、ある音に少し手を加えてつけてもらいました。

  • 倒れる柱
    ショーに出したときにここで行き詰まる人が多かったんです。とにかくそこで何かするんだよってのをユーザーにアピールしなくては!!と、柱を怪しく光るようにしたり、押すとグラグラするようにしました。

  • ロンゴランゴ
    私が担当した唯一のボスがコイツです。
    当初、鈍重な動きをするヤツって設定だったんですが、うまくゲーム性を出すことが出来ず弄繰り回しているうちに、今のようになってしまったわけです。輪っかを打ち出す攻撃は、マップ上のどこにいてもジャンプしてよけなければならないという、見た目にもわかりやすく避けやすいという点がウリです。このとき、まさかこの攻撃が○○○○○で使われることになろうとは想像の片隅にも置いてませんでした。
    地面穿り返し攻撃は、もともと尻尾を延ばすだけの攻撃だったのに加えるかたちで生まれました。何かカッコイイ攻撃はないかなーと徹夜したのを覚えています。プログラムが組みあがったのは朝の4:00でした。といわけで、店頭でロンゴランゴが攻撃を出す前に倒されてるのを見ると泣けてくるわけです。
 
VISION2-1
  • 葉っぱ
    この面はクロノアの開発中で一番古くから作っている面だと思います。途中で出てくる葉っぱ、結構悪どい動きだと思います。ここで落ちちゃう人って多いのではないでしょうか?動きをよく見て、慎重に飛べば行けるばずです。でも、調子に乗ってると落ちちゃうんですよね、これが。乗ると葉っぱが凹むのがウリです。

  • ドア
    カギが無いと開かないドアが初登場します。このドアが開くときに外の明かりが徐々に入ってくるのって気付きました?マップ部隊の人がやりたい!ってことだったんで入れました。地味で目立たないことなんですが、結構好きですこういうの。
VISION2-2
  • 水滴
    これはマップ担当の富永から持ち掛けられました。なにやら彼女にはとって水滴は洞窟にはなくてはならないものなのだそうで、それはもうすごいこだわりようでした。もう、「洞窟と言えば水滴でしょう!!」って。水滴が地面に落ちたときに水溜まりがちょっと大きくなるところや、クロノアの頭で跳ねるなんてとこをじっくり見て頂きたいです。

  • 噴水
    とにかく動きのあるものを作りたかったんで、何パターンも作りました。昔作った噴水も当時にしてはよく出来ていたような気がするんですが、作り直しました。仮絵を使ってプログラム先行で作っていったんで後で絵を入れるのはしんどかったのではないでしょうか。

  • ボス戦の舞台
    プログラムで特殊なことをやってるんで、グラフィックスタッフとのやり取りが大変でした。仕組みを説明するのに図を書いたりして。水面て各メーカーでいろいろな表現手段を使ってますけど、難しいんですよね。