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バンダイネットワークス株式会社のプレスリリース

バンダイネットワークスとエイチアイ、J-フォンの新型携帯電話向けに3Dポリゴンエンジンの新バージョンを供給
バンダイネットワークス株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:大下聡 以下、バンダイネットワークス)と株式会社エイチアイ(本社:東京都目黒区、代表取締役:川端一生、以下エイチアイ)は、共同展開を行っている3Dポリゴンエンジン『Mascot Capsule® Engine/Micro3D Edition』の新バージョンであるVersion3を、J-フォン株式会社の新型携帯電話向けに供給することが決定しましたことを発表致します。なお、このVer.3エンジンが搭載されたJ-SH53の提供開始時期は、5月22日です。

今回新たにJ-SH53に搭載されるMascot Capsule® Engine Micro3D Edition Ver.3は、これまで搭載されてきた、単一キャラクターを3D表示していた『Mascot Capsule® Engine/Micro3D Edition Ver.2』に対し、Z軸を導入したことで、背景まで3D化することを可能としています。マルチモデルによる、ひとつのシーン上での複数モデルの展開や、テクスチャアニメーションによる、より表情豊かなキャラクターの作製等、より繊細で複雑、かつ多彩な3D表現を可能とします。このVer.3の搭載により、ユーザは、飛躍的に進化した、ゲーム機レベルの3Dゲームを、J-SH53上で楽しむことができます。

エイチアイ及びバンダイネットワークスは、この3Dエンジンの機能をフルに利用したエンターテインメントコンテンツを『3Dスポーツポリゲー』を共同開発し、5月27日よりサービスを開始します。両社は、今後も3Dエンジンの機能をフル活用したエンターテイメントコンテンツを共同開発し、提供してまいります。

『3Dスポーツポリゲー』
3Dでリアルに表現されたミニスポーツゲームを集めた、3Dスポーツゲーム専門サイト。各種スポーツジャンルのゲームは、3Dエンジンを使用することにより、より表現力とゲームの奥深さが格段に増したものとなっています。第1弾として、「3Dスーパースカイダイビング」(300円/1ゲーム、従量課金制)を提供いたします。「3Dスーパースカイダイビング」はJ-SH53専用ゲームとなります。今後は、J-SH53を含むJ-フォン5xシリーズすべてに対応したゲームも提供していく予定です。(J-SH53を含む5xシリーズ対応ゲームは1ゲーム200円です。)

以下は参考データとなります。

『Mascot Capsule® Engine/Micro3D Edition Ver.3』のエンジンスペック
CPU:32ビット整数演算が可能であり、60MHz程度のクロックを持つもの。
*浮動小数演算は不要
メモリ:エンジン用に100〜150KB必要
※エンジンのワークエリアは、表示する3Dデータによって異なります。
 
Ver.3から使用できる追加機能
●透視投影(パースペクティブ・ビュー)
透視投影
透視投影
平行投影
平行投影
従来の平行投影に対し、モデルの形に奥行きを出し、立体感のある動作を可能にする。

●Low Level API
Low Level API画像
基本の描画用APIを用意。3Dモデルを作製しなくても、線、点、三角、四角のポリゴンを表示。

●フラットカラーポリゴン
フラットカラーポリゴン画像
↑Ver.1.2では必ずUV、BMPが必要
フラットカラーポリゴン画像
↑Ver.3では、単色の部分は不要になる

Ver3では、「Flat Color Polygon」を使用する事によって、単色の部分はUV、BMP不要です。 その為、BMPのサイズを小さくしたり、テクスチャを描きこみ、解像度を大きく持たせたい部分にその部分をまわしたりと、よりいっそう効率的なテクスチャ作成が可能です。

●マルチモデル
マルチモデル画像
ひとつのシーン上に、複数の3Dモデルを配置/表示することが可能。

●マルチテクスチャ
マルチモデル画像
ひとつのモデルに、複数のテクスチャを設定することが可能。

●テクスチャサイズ 256×256
テクスチャサイズ画像
Ver1.テクスチャサイズ:128x128固定
テクスチャサイズ画像
Ver3.テクスチャサイズ:256x256以下
Ver2.テクスチャサイズ:128x128以下

Ver.1/Ver.2では128×128以下だったテクスチャサイズが、256×256に。flat color、multi textureを一緒に使用することによって、データサイズを効率的に。また、クオリティの高いテクスチャを作成できます。

●テクスチャアニメーション
テクスチャアニメーション画像
アクションと同期して、テクスチャが変化することで、表情の豊かなキャラクターの作製が可能。

【バンダイネットワークス株式会社について】
2000年9月に株式会社バンダイから分社。資本金5億86百万円、代表取締役社長 大下聡。人気のキャラクターの版権を取得し消費者に受け入れられるように商品化するキャラクターマーチャンダイジングを得意とするバンダイの強さを武器に、独自のサーバ運用のノウハウや優れた企画 力・発想力、それにパートナー企業との連携を存分に活かして、モバイルコンテンツ事業やWebコンテンツ事業を広く手がけています。バンダイネットワークスが提供している携帯電話向けコンテンツの有料加入者(国内)は、400万人に達しています。

【株式会社エイチアイについて】
1989年、東京都目黒区に設。資本金2億8,925万円。暮らしに溶け込んだナチュラルなコンピュータライフの提案を目的に、パッケージ開発やシステム開発、ゲーム開発、プロフェッショナルエンジニアのためのセミナーなどを意欲的に行い、業績を伸ばしています。弊社が開発したマスコットカプセル(R)エンジンは、3Dで製作したマスコットを、PCのデスクトップやホームページ、組み込み機器、携帯ゲーム機、携帯電話機上でリアルタイムに動作させることが可能な、画期的なエンジンソフトウェアです。J-フォン、NTTドコモ504iシリーズの携帯電話にも採用されたこのソフトウェアにより、弊社は、2002年ニュービジネス大賞最優秀賞に選ばれました。現在弊社では、このMascot Capsule® Engineを様々なプロダクトにご利用頂くべく、各プラットフォームに対し、ライセンス供給を行っております。

※Powered by Mascot Capsule® Engine. Mascot Capsuleは(株)エイチアイの登録商標です。
※その他の会社名または製品名は、各社の商標または登録商標です。