第9回:プログラマー【2】
岳 洋一
「○○ーめぇぇ…、○○な○○つくりやがってぇぇ…、呪ってやるぅ…」とか、
「グラフィッカーの松○めぇぇ…、でかいテクスチャー張りやがってぇぇ…、呪ってやるぅ…」とか、
「品質×理チームめぇぇ…、また俺のプログラムのミスを発見しやがってぇぇ…、黙ってれば良いものを…」とか、
「なんで、オープニングでこの女は道のど真中歩いてんだ???」



等など逆恨み呪詛を吐きながらリッジーレーサーVを作ってた岳です。

オープニング、エンディング、動き物(かもめ、モノレール等)のプログラムを担当してました。
で、俺の苦労話はいいとして、リッジVを遊んだ人でも気づいてないと思いますが、レース中には「一般の車」、「モノレール」、「飛行機」、「ヘリコプター」、「かもめ」以外に実は「スズメ」がいるんですよ。しかも、そいつには律儀に目玉が書きこんであり、かれいに羽ばたいてたりもします。

みんな気づいてたかなぁ〜?
気づいてない人はよかったら間違い探しをするつもりでもう一回遊んでくれい!

高橋 毅
主にメモリーカード周りを担当した高橋といいます。
新規ハードということもあって、マスターアップ直前まで悩まされました。
なにしろ、社内にいじったことがある人がいないので、わからない部分があっても相談できないんですよね。ま、当たり前といえば当たり前なんですけどね。

そのため、発売された「リッジレーサーV」を入手しても、なんかトラブルがあったらやだなーと、ビビッて開封できませんでした。
が、あろうことかメモリーカード周りでトラブルがあったという噂がある、という話が、明朝出社した僕の耳に入ってきました。

「まじですか !?」

あわてて品質管理チームの元へ向かって、状況を確認。
あぁっ、DVDビデオの画像がおかしい!
やべぇ、どーしよー、と思っていたら横から覗いていたデザインチームの人が一言
「それってコピーガードじゃん」
…ビデオデッキを通してDVDビデオを再生していたので、コピーガードが働いていて画像が乱れていただけでした。

気を取り直して何枚かのメモリーカードで色々と試してもらいましたが、どうにも不具合が発生しません。発生しないことには原因究明もできない…困った。
でも家に帰っても、もし自分のメモリーカードで不具合が起きたらどうしようと、その後1週間、やっぱり怖くて開封もできませんでした。
結局、問題も起きずにプレイでき、ただの取り越し苦労だったのですけどね。