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ライティングと空を担当しました、グラフィックの原田です。宜しくお願いします。
空を作り始めて間も無い頃、空の写真を一番のお手本として作っていました。
出来上がったものを背景チーフに見せたときに、「もっと、ぐるっと見てみて空間を感じさせる空を作って。」とのお言葉。
はっとしました。確かに、四角く切り取られた空の雲ばかり見て作った空はどこかしらかちかちに固まった印象でした。
それから本物の空を見て、見て、ヘリポートにまで連れていってもらってぐるぐる回って見て、作り、だめ出しをもらいつつ、こんな感じに仕上がりました。
個人的に夕方の空は個人的に微妙な色がいいなー、と思っています。
ライティングは夜面、怒涛でした。ライト置いて置いて置いてー!という感じで、結局いくつ置いたかわかりませんが、その甲斐あって、良い雰囲気の夜になりました。
そして、ライティングのリーダーのS氏の、品のいい光の色の調合具合は、精密に作られたコース全体にさらなるリアリティをプラスしていると思います。
数々の力技や離れ技をやりつつ(詳しくは事情により割愛)出来上がった一つの街は、洗い立てのシャツのように爽やかでありました。
是非、この空気を感じつつ、リッジレーサーV、走り尽してくださいませ。
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こんにちは、リッジレーサーVのグラフィックを担当した恩田です。
今回、私はコースに生えている樹木を作成し、植林しました。
「樹木」というと、多分普通にゲームを楽しんでいる時にはあまり気にしない人の方が多いと思いますが、実はこれがコースの雰囲気を出すには無くてはならない大切な物なのです。そして今回は「新しい表現の樹」そして、その樹による「多数の樹を植林して立体感のある並木道や林」を作ろうとした為に、なかなかに難しい&大変な仕事となりました。
今回の樹木作成の目標として、「PS2という新しいハードのパワーを生かし、今まで以上にリアルな樹の表現をする。」という物がありました。試行錯誤の結果この目標を達成する樹を作る事が出来、そのアレンジとして「道路の方にまで枝が張り出している樹等」今までできなかった表現の樹を作る事が出来たので、目標は達成することが出来ました。リッジレーサーシリーズの前作「R4」と比べてもらえれば、樹木の存在感に関し、その表現の差ははっきり感じられると思います。
また、この樹をコース上に植林するのも大変でした。「リアルな並木道や林」を表現する為に、どうしても今まで以上の多数の樹を植えなければならず、その配置にもかなり気を使いました。一本一本樹を配置していると、ほんとに自分がゲームクリエーターではなく植林業者になったような気がしてきたりして、なんだか不思議な感じがしたりしました。 そして、結果として手間暇を掛けただけの良い物が出来たので良かったと思います。
最後に、リッジVは短い制作期間、慣れないハードでの開発という条件の中ではよく出来たと思いますが、まだまださらなる表現向上の可能性を秘めています。なので今後のリッジシリーズにも是非期待して下さい。
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