風のクロノア/開発者リレーエッセイ

風の村ブリーガル〜風を感じてね〜
ランドマーク:大風車
  最初の面ということで、とにかくプレイヤーがさくさくとプレイできるようにと、何度も作り直されたところです。つり橋を渡り、何気なく見える大風車。プレイしていると「あれ?いつのまにか風車のこんなすぐ近くにいる!」という風に、先に行く場所をその前にさりげなく(?)見せるというところが「自分が今から行く先の道を見せよう!」という意味なんですねー。
とにかく風を感じて欲しかったので、スタッフとの話し合いで、タンポポの綿毛を飛ばしたり風に揺れる花などが入りました。
レフィス像は最初「ロボットみたい」とかいわれてましたが…。
木の村フォーロック〜ギミックだらけ〜
ランドマーク:オババの屋敷
木の村は全体的にいかに背景のポリゴン数を割いてギミックを入れるかというところに重点を置きました。
VISION 2-1は「クロノア」で1番最初にできた面です。当時はまだ細かい設定がなく、ばくぜんと木の国の印象ということで、もっといきいきとした緑の面でした。そののち、最初は枯れているという設定になり、テクスチャーを張り替えたり枯れ葉を出したりして今の雰囲気になったんです。
VISION 3-1の最後で、オババのお屋敷が見えるようにしたのも、「自分が今から行く先の道を見せよう!」の一貫なんですよ。
VISION 3-2のオババのお屋敷は最初もっと違う形だったんですけど、いろいろな問題があって大幅な作り直しがありました。「クロノア」は本当に「いちから作り直し」がたくさんありました。それだけ、現場で試行錯誤しながらがんばったんです。今ではそれもいい思い出です。
水の国ジャグポット〜冷たい!水しぶき〜
ランドマーク:貝の城
逆流している滝は、プログラマーさんといろいろ検討しながら作ったところです。岩に当たっている水しぶきは何パターンもあったんです。
ウォータースライダー面が作りたい!ってな感じで水の流れに乗って滑るクロノアができました。あと、洞窟のところは夏に実際に鍾乳洞にいってきて、そのとき感じたひんやり感とか落ちてくる水滴とかを表現しました。