バテン・カイトスの世界の人間の多くは「こころの翼」と呼ばれる翼を持っている。 普段は目に見えないが、緊張したり集中したりすると背中の辺りにオーラのような状態で出現する。そのため、戦闘では、自らの翼を広げて華麗に戦うカラスたちの勇姿を目にすることができるだろう。
いにしえの時代、この世界とは異なる次元とこの世界との境界にて、それぞれ違う世界に住むふたつの生命の精神が出会い、結ばれることがあった。 その異世界の精神は、精霊と呼ばれたが、精霊の声を聞く者はごくまれであり、運良く精霊がおりた者は、「精霊憑き」と呼ばれ、大いなる知恵とちからを授かったという。 本作では主人公カラスに宿る精霊となってゲームを進めることになる。
プレイヤーはカラスの分身としてではなく、カラスに宿る「精霊本人」としてバテン・カイトスの物語を紡いでいくことになる。つまり、精霊は、いままさにテレビの前にいる「プレイヤー自身」である、ということである。プレイヤーが分身としてではなく、「本人」として物語に参加できることがバテン・カイトスの大きな特徴である。カラスは時々プレイヤー(精霊)に話しかけてくる。回答は選択肢を選ぶ形になるが、選んだ回答によってはカラスとの信頼度が上がり、戦闘中、思わぬチャンスに恵まれることがあるかも…?
精霊の加護を受けられる人間(精霊憑きになれる人間)は極めて少なく、人々の間ではほとんど伝説や噂の類と思われている。実際には、何か特別な素質を持つ限られた人間だけが、この世界と異世界を結ぶある場所で、精霊をその身に宿すことができるらしい。
ゲルドブレイムが集めようとしている金色に輝くマグナスで、古の神々の力が封印されているといわれる。ゲルドブレイムは各地に隠されているというこのエンド・マグナスを奪うため、各国に強引な手段で侵攻を始める。
「マグナ・エッセンス」の略。マグナ・エッセンスとは、装備品やアイテム、その他あらゆる「物体」の本質、魂のようなもの。この世界では、マグナ・エッセンスをカードに封印して携帯し、必要に応じて元の形に戻して使うというシステムが広く普及しているが、このマグナ・エッセンスを封印したカードもまた、「マグナス」と呼ばれている。マグナスには武器や食べ物など様々なものが存在するが、動物や人間など生きているものはマグナス化できないといわれている。
「天の樹」と呼ばれる神木が30年に一度花をつけることを祝うお祭り。しかし、前回の祭りでは花は咲かなかったという。花を咲かせない天の樹はいったい何を暗示しているのだろうか…