The King of Iron Fist Tournament 4 終了後…
三島財閥・本丸では三島 一八と風間 仁の激しい親子対決が繰り広げられていた。
その結果、闘いは仁に軍配が上がり、三島 平八は一八を見限った。
「所詮はこの程度か、ふがいない。お前はここで死ね。」
続いて始まった平八と仁の死闘……黒き翼を生やし、怒りに満ちた仁の力は平八をも凌ぎ、平八は死を覚悟した。しかしすんでのところで仁は我を取り戻し、「母さんに……風間 準に感謝しろ。」
という言葉を残し、本丸から飛び去った。

力尽きた平八は、暫く大の字に体を横たえていた。先ほどの闘いが嘘だったかのような静寂。
だが、その静寂は、遠方から近づく航空機の音によって打ち消される。
その音はやがて爆音となり、何かを射出する音が聞こえたかと思うと天井を突き破ってJACKが次々と突入してきた。
一瞬、一八の差し金かと思った平八だったが、振動と轟音に目を覚ました一八も状況を把握できないでいた。

「何者じゃ、貴様ら!」
平八が叫ぶと同時に、JACK群が2人に向かって一斉に襲い掛かる。
図らずも、共闘してJACK群を薙ぎ倒し始める平八と一八。
しかし、どれだけ倒しても敵の数は一向に減る気配がなく、増援が次々と侵入してくる。

そして、さすがの平八も息切れし始めたその時、平八は一八の裏切りによって敵の真っ只中に投げ込まれてしまう。
「ぬおぉぉぉぉっ!おのれ、一八!!!」
絶叫する平八を尻目に、一八は敵の隙を突いて本丸から脱出する。
本丸が爆発とともに消滅したのはその直後だった。

その様子を冷淡に見つめる黒衣で身を包んだ男。
男は耳に軽く手を当て、通信音を確認すると一言報告した。
「Heihachi Mishima is dead….」(三島 平八は死んだ)
その直後、男の背後から1体のJACKが襲い掛かるが、ブレードで一閃され大破。同時に男は姿を消した。

本丸は跡形もなく消し飛び、周囲は業火に包まれていた。
その中で、瓦礫を吹き飛ばし、地中から何かが姿を現したのを目撃した者は誰もいない。

翌日、三島財閥頭首・三島 平八の死は、世界中の人々が知るところとなった。
同時にそれは三島財閥の終焉を意味するはずであったが、何者かが三島財閥のトップに立ち、三島財閥は何事もなかったかのように平静を取り戻していた。

そして1ヵ月後、三島財閥主催によるThe King of Iron Fist Tournament 5の開催が告知される。
謎に包まれたThe King of Iron Fist Tournamentが今、再び幕を開けようとしている……。

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