TALES OF SYMPHONIA -ラタトスクの騎士-

最終記事
  • 最終記事1
  • 最終記事2
カテゴリ表示
  • 記事一覧
  • ゲームシステム
  • ストーリー&キャラクター
  • ビジュアルデザイン
  • その他
  • お知らせ
ねこにんギルド
  • リンク
  • かべがみ
製品情報

発売日:
2008年06月26日(木)
好評発売中!
メーカー希望小売価格:
7,140円(税込)
ジャンル:
響き合う心を信じるRPG
©藤島康介©2003-2008 NBGI

CERO B
テイルズチャンネル

ラタトスクの背景
6月12日(木):鹿沼

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
株式会社ナムコ・テイルズスタジオでデザイナーをしております、鹿沼と申します。

長年、戦闘背景の作成などバトルに関連した部分をメインに担当していましたが
今作ではタウン・ダンジョンなども含めた背景全般のテクスチャについて関わりました。
今回は担当したマップグラフィックのテクスチャについて書きたいと思います。

今作「ラタトスクの騎士」では前作「シンフォニア」と比べキャラの頭身が上がり
絵柄のタッチもリアル路線になったので、背景テクスチャも描き込み量を多くし
若干リアルな雰囲気にしようとスタッフ間で話し合い、マップ制作が始まりました。
ところが、実際に作業を進めると「テイルズ オブ」シリーズの背景に共通する
「手描き感」「温もり」「暖かさ」を残しつつ、リアル感を足していく作業はとても大変だったのです。
単に写真のようなリアル感を出すためのノイズを足すような描き込みをしていくと、
どうしても「テイルズ オブ」シリーズの持つ「温もり」は無くなっていきます。
ですから、手描きの持つ「風合い」を描き込みとして足していくのでとても手間が掛かるのです。

一度リバースの戦闘背景で同じようなリアル路線の作業を進めた事があるのですが
今回は戦闘背景だけではなく、全マップに描き込みを入れていくので単純に作業量が膨大な数ですし、
「風合い」という曖昧な部分を描き込みとして入れてゆくので混乱の原因にもなりました。
本当に背景スタッフ全員の頑張りのおかげで
「温もり」と「リアル感」を併せ持つマップが作成できたと思っています。
タウン・ダンジョン・戦闘・フィールド、どの背景もスタッフの気合が満ちております。

「ほとんどカメラに写りませんよ」
「ココは手を抜いてはイカンのじゃい!気合いじゃ〜ッ!!」
…という例です。こんな具合で全マップに気合いが入っております。

また、平松さん、実弥島さんの描くシナリオがとても素晴らしく感動的でしたので
背景スタッフとして少しでもシナリオの世界感を表現できるように、イベント専用背景に力を注ぎました。
モーションキャプチャーを使って自然な演技をしているキャラクター達を盛り上げるべく努力しました。

シリーズの中でもファンの多いシンフォニアの流れを汲む作品という事で
世界観や雰囲気を壊さないように気を配って背景を作成しました。
シンフォニア同様、ラタトスクの騎士もみなさんに楽しんでいただけたら嬉しいです。

PS2版デスティニーが完成した直後から携わる事になり
途中、デスティニーDCやPSP版リバースの追加背景を作成したりもしながら
全力で制作してきた今作も発売まであと数週間となりました。
「テイルズ オブ シンフォニア-ラタトスクの騎士-」を宜しくお願いします。

 
TALES OF SYMPHONIA -ラタトスクの騎士-