意匠作成
5月30日(金):奥村
GTA4とマリオギャラクシーが待っているので早く帰りたいです。
ごきげんよう奥村です。
ところで、ゲーム会社の社員は自社のゲーム以外やらないと思われる方がおられるようですが、やっぱりあの清涼飲料水メーカーの伝説のせいでしょうか。お昼ごはんにライバルメーカーの製品飲んでたらクビになったというはなし。
少なくとも身内でそういう話を聞いたことはなく、多くの社員が趣味として仕事として他社製のゲームはたくさんやります。自分についていえば、ここ1年で自社製ゲームはエスコン6とファミリースキー以外なんかやったっけ?こんなことでは愛社精神に欠けるといわれてしまいそうです。ということで、帰りにToIを買いにいこうかと思います。
さて、今週はエミルのデザイン過程についてお話しようかと思います。エミルのデザインは自分だけではなく、レディアント マイソロジーでカノンノをデザインした岩本くんに手伝ってもらっています。時間があまりなかったので効率化を図るのが目的だったのですが、プロジェクト管理の教本にあるように、”人数を増やせば仕事が速くなるわけではない、それどころか遅くなることがある。”というパターンにまんまとはまり、ちーとも効率化されませんでした。
それでは、デザイン作業がどのように行われていたかというと、まず自分が雰囲気だけのラフをいくつかざっと描き、それを岩本君がせっせと形を整えて、出来上がった端から奥村が調整をするというなんとも奇妙な方法でした。細かいところを詰める作業は、手間ばかりかかって進みが悪いとはいえ、今にして思えば何でこんな方法にしたのかさっぱりわかりませんが中間に自分以外の意思が入ることで思いもよらなかったアイデアが出てくることもあり、たとえばエミルのチューブトップのような格好はラフの段階では考えてもいなかったもので、ラフスケッチを整えていた岩本君が、シルエットをそういう形で解釈したために出てきたものです。
そういうことがあったため、時間がかかったものの得るものもあったかと。人権費無駄に使ってませんよ。とアピールも出来るわけです。
ここで、エミルのデザインプロセスの具体例をご紹介したかったのですが、当時のスケッチがどこかにいってしまったので代わりにマルタの途中スケッチを公開です。
最初の段階だとこれくらいです。このレベルのスケッチをたくさん描いて、生き残れそうなものを引っ張りあげて徐々に整えていきます。マルタもエミルもこういった屍の山の頂に立っているわけです。
それにしてもかなりキャラがちがいますね。絶対、今のマルタよりも強いです。
それでは、今週のおまけです。
エミルとマルタのアイコンを用意しました。ドット絵のゲームが作りたくて練習がてらにこさえてみました。
.ico形式でアップしましたので、フォルダなどにぺちょっと貼り付けてください。
どうやって貼り付けるか奥村はやり方をよく知らないので、お手数ですが検索したりお友達に尋ねたりなど、工夫の上でご使用ください。
それではまた来週 ごきげんよー