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後に“戦国の用心棒”“孤狼剣士”の別名で戦国に勇名を馳せた若武者。だが、彼とまみえた事のある武将・剣豪からは「鬼神」の如くいわれていた彼も、元々は備前国(岡山)に住む農民であった。
生まれつき体格に恵まれた彼は、その余りある腕力で農作業を誰よりも楽しんでいた。彼曰く「おにごっこに次ぐいい運動」だったらしいのだが、耕しても耕しても軍馬に蹂躙される田畑をみているうちに、とうとう馬鹿らしくなった。 「……荒されて苦労するより、荒し回った方が楽じゃねえか!」 14歳の冬、両親が他界したのをきっかけに、彼は鍬を捨てて刀を取った。彼は地方豪族のもとで剣技を身に付けると、備前の戦国大名浦上氏の『先備(さきそなえ)傭兵隊』に加わり、そこで「御剣」の姓を名乗るのである。 「ナニ、「てっぽう」?そんなに凄いのか、こんな筒ッポが?」実物を見せられても御剣には到底信じられなかったが、この「鉄砲」によって、確かに“最強の武田騎馬軍団”が壊滅しているのである。 そんな彼の耳に“伝説の剣・そうるえっじ”の噂が流れて来た時、御剣は思わず小躍りしそうになった。それだ!そいつなら、鉄砲なんてイチコロに違いないぞ! この海の向こうに、俺の求める“そうるえっじ”はある! |
■ステージ設定 |
瀬戸内海賊衆(毛利水軍)、能島村上氏の本城・「能島城」 御剣平四郎が、船を調達するために訪れた村上氏の城。島全体で城をなす“海賊城”であり、補給、軍港、海の関の役割を果たす。 本来は小規模な施設の複合体で形成されていた。だが丁度その頃、毛利側の脅威だった秀吉の中国征伐が一時挫折(『本能寺の変』による織田信長の死を隠しきれず、備中高松城の水攻めが失敗した事が原因)。そこで直接的脅威の去った折を見て、新築城法に基づいた改築を行なった。……結果「能島城」は、立派な天守閣や多聞櫓等を有する、いわゆる「城」となっていたのである。 御剣来訪の直後にちょうど水軍間の戦闘が発生し、村上水軍は一斉に出陣する。このとき、御剣は「船を出す引き換え」として、城の守備を依頼されたのである。快く受けた彼は、「能島城」にて、しばし旅装を解くこととなった。 |