幼きダークサイド、ジークフリート。彼が仇討ちの剣を求めて港町を訪れたとき、そこには海賊の船長と思われる死体が一体倒れているだけであった。その手に一本の剣を見つけた彼は、それを手に取ろうと近づいてみた……。
しかしその瞬間、その死体が地獄の業火に包まれながら立ち上がった。その化物の姿は、あたかも邪念怨念の類がセルバンテスの亡骸を借りて具現化したもののようだった。
 始まる死闘。少年の手には大きすぎるツヴァイハンダーがその狂気に染まった瞳に操られ、轟音と共に空を斬る。闘いが終ったとき、既に死体は燃え尽き、少年の自分の血で染まった手には根本から折れたツヴァイハンダーが握られていた。
彼の瞳に映っていたのは、
今だ業火の残り火を宿すソウルエッジであった……。
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