RIDGE RACER V開発者リレーエッセイ
三小田 晋久(リーダー)
挙動やコースレイアウト等の作成を中心に、ゲーム全般のコーディネートを行なった企画リーダーの三小田(みこだ)です。

買ってくれたみなさん、楽しんでいただけましたか?

開発中は試行錯誤やハプニングの連続でしたが、一番苦労したのはハードの研究を進めながらの開発ということでなかなかゲームを通して遊ぶことが出来ず「私達の目指す方向性は本当に正しいのだろうか?」という疑問になかなか答えが出せなかったという事です。

picture開発もかなり末期にさしかかった頃、ようやくゲーム全体を通して遊ぶことが出来た時には、純粋にモノを作れる喜びにひたると共に心の底から「ああ、間違ってなかった」と安心することができました。

私自身が担当した範囲では、コースレイアウトや車の走りに是非注目してもらいたいです。

コースレイアウトでは、「何度も走り込んで、身近に感じられるような街を作る!」という狙いで、ひとつの街の中にリッジならではの変化に富んだコースをいくつも作るという趣旨で始めました。途中、コースが途中で重なっていたり、地上100mの高架道路ができたり、崖のような段差を作ったりと失敗の連続でしたが...苦労の甲斐あって、よくまとまったコースが出来たと思います。

「このコースって、最初はどんな形だったんだろう」なんて想像しながら走るのも楽しいかもしれませんね。

picture車の走りに関しては、シミュレータでは味わえない「いきなりトップレーサー気分」を存分に堪能してもらえれば・・・という大前提のもと製作してきました。車を操ることももちろんですが、レースで敵と「戦う」部分を強調したつくりになっています。
300キロオーバーの世界での極限バトルを、たった1時間もプレイすれば体験できます。アツいバトルにハマッって下さい。

仕上がりについては、期間などを考えても満足の行くものになったと思います。
ただし、これが「ナムコのレースゲームのゴール」というわけではありません。これからも(我々スタッフ含め)進化していきます。リッジレーサーVとともに、引き続き応援お願いいたします。