R4開発日記
“歌”にも注目! ニューヨーク レコーディング敢行!!サウンド 大久保 博
R4画面
R4画面
 前作のレイジにつづいて、今回R4のサウンド周りを担当させていただきました大久保です。
 ホームページや雑誌などで映像は伝えられておりますが、音に関する情報が、なかなか伝えられないのは、とても残念なことです。だから、発売して皆様にプレイしてもらえる前にちょっとだけR4サウンドについてお話しさせてもらいます。

 今作R4のサウンドは、企画サイドからあげられた幾つかのキーワードからスタートしました。それは、「都会」「クール」「大人」などの極めて曖昧な言葉の羅列。また、走っていて気もち良くなければいけないし、心地よい程度の緊張感を味わえなければならない、ついでにリッジシリーズってところも、ある程度意識しなくてはならない。ムービーの由水の記事にもあったように、「シリーズ物だからといって、同じことをしていても…。」ってのもあるし、イメージも重要だし…。こんな具合の悩める仕事でありました。

R4画面 しかし、そこはナムコサウンドスタッフ。エース2でギターを聞かせた高橋テクノドライブの中川レイジやエースでいっしょに仕事をした中西鍵盤プレイヤーの境と個性派ぞろいの面々を早速召集。曖昧なキーワードと美しい画面からイメージを引き出し、一つのR4サウンドを作りあげることとなりました。また今作では、ストーリー性のあるグランプリモードがメインになるので、話しの流れや8コースあるさまざまな景色を意識しつつ、偏ったイメージにならないよう注意して作業を進めることを心掛けておりました。

 さて話題のグランプリモードですが、今作のこのモードには、チーム別で、ステージごとにデフォルトの曲が用意されております。これは、ストーリーの展開やステージのイメージに併せて、開発者サイドで決めさせてもらったBGMが流れるという演出(目立たないので、気がつかない人もいるかもしれませんが…。)で、ストーリーの流れとともにゲームを盛り上げるような並びになっています。お薦めです。(ちなみに、レーススタート前のロード画面で左右キーでBGM選択も可能で、選択可能なBGMは全14曲?です。)

R4画面もうひとつ、R4サウンドを語るのに欠かせない点があります。それは、「歌」。R4のサウンド開発作業当初からエンディングには格好いい歌を流したいと企んでいた私は、ハウスミュージックで有名なニューヨークのレコードレーベル「キングストリートサウンズ」に、R4のエンディングを歌って欲しいとの話しを持ちかけました。そこで、このレーベルに所属するボーカルで、昨年のビルボードクラブチャートで1位にもなったキマラ・ラブレイスさんにエンディングテーマを歌っていただけることになり、ニューヨークまでレコーディングに行って参りました。彼女の歌声は、パワフルかつクールで、R4のイメージにぴったりの大人のサウンドを作り出してくれました。ゲーム中、さまざまな場面で耳にすることのできる彼女の歌声もR4サウンドの魅力の一つですので、注目(注耳?)してみてください。



 どうでしょう、R4のサウンドのこと、多少は伝わったでしょうか?詳しくは、遊んでからのお楽しみってことで。

 では、プレイ後のご感想など、スタッフ一同楽しみにしておりますので、どうぞお聞かせください&もうすぐ発売ですのでR4プレイのために健康には十分注意しておきましょう。

ホっと一息。R4スタッフへ応援メールを送ろう!
みなさまのメールはすべてスタッフに届いています。


応援メールを送る
[webmaster@namco-ch.net]