ところが、その夜。
いつものようにフリオが寝る前に英雄伝を読むと、どこかおかしい。
以前読んだときと、話の筋が変わっているのだ。
なんと、世界を救ったはずのヒーローが、悪の復活の場に間に合わ
ず、世界が滅んだことになっている。
ブツブツ文句を言いながら眠りにつくフリオ。
「たたた、大変じゃ!」
茶色の髪を振り乱して叫ぶブラウン博士の声で、目を覚ますフリオとキャロ。
なんと、昨夜のうちにドリーム号が何者かに持ち去られたらしい。
ブラウン博士いわく、盗んだ者の目的は伝説の改変に違いない、と英雄伝の筋が変わっていることから推測。
なんとか止めなければならないが、新たなタイムシップを造ることは不可能。
どうしたものかと思案する3人。
と、突然3人の前にドリーム号とは色ちがいのタイムシップが現れる。
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