平成13年11月22日
報道関係者各位
映像画角180°の次世代型アーケード筐体
ナムコ、業務用汎用筐体オーアールビーエス『O.R.B.S.』を開発

 株式会社ナムコは、業務用汎用筐体『O.R.B.S.』(Over Reality Booster System)を開発いたしました。
『O.R.B.S.』は、兼ねてから着手していた、完全半球型ドームスクリーンに「歪みの無い映像」を投影する技術研究を応用したもので、高音質のサウンドシステムなどを組み合わせたことで、臨場感と没入感の飛躍的な向上を実現しました。

『O.R.B.S.』

【『O.R.B.S.』の特徴】
『O.R.B.S.』『O.R.B.S.』はプレイヤー(1人専用)が乗り込み、外装によって密閉するタイプのドーム型筐体です。内部正面には半球のスクリーンが視界に広がり、このスクリーン全体に、専用設計レンズを装着したプロジェクターにより「歪みの無い映像」を映し出します。従来のヘッドマウントディスプレイ型とは異なり、プレイヤーの視点をドームスクリーンの中心に置くことで、人間の視界が視野角約120°といわれるなか、それを上回る180°の迫力ある 超広視野角映像表現が可能になりました。また、5.1チャンネル方式による臨場感溢れるサウンドシステムを組み込むことで、プレイヤーの知覚に効果的に作用し、映像空間に入り込んだような、現実を超えたオーバーリアリティ※の世界を体験することができます。この効果は、ゲームだけではなく、体験する映像として幅広い用途が考えられます。
筐体は当社製品基板「システム246」をはじめ、他のシステム基板にも対応可能です。また、コントローラーも換装可能で(ハンドル・ペダルなど)、様々なゲームスタイルに合わせた汎用性を持つ次世代型筐体です。

【研究開発について】
近年、高性能な家庭用ゲーム機の進出によりビデオゲームという分野において、業務用と家庭用との境が無くなりつつあります。その為、低迷するアミューズメント業界に風穴を開けるべく、ナムコでは1999年に「アーケードならでは」の楽しみを追究した筐体『O.R.B.S.』の研究開発が始まりました。
そして2001年9月に行われた第39回アミューズメントマシンショー(東京ビックサイト)では、『O.R.B.S.』の魅力が存分に伝わるように開発された、スペースシューティングゲーム『スターブレード オペレーションブループラネット(仮)』の参考出展を致しました。目の前に広がる広大な宇宙空間と臨場感あふれるサウンドは、今までに無い没入感を創り出し、多くのお客様から反響が寄せられました。

今後ナムコでは、アミューズメント業界の革新に向け、『O.R.B.S.』の検証、自社ソフトの開発、また他社とのコラボレーションを行ってまいります。
※Over Reality(オーバーリアリティ)
ビデオゲームにおいて、現実の模倣ではなく、現実を超えた仮想空間の再現を目標とする新たな概念。造語。


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