報道関係者向け情報

バンダイネットワークス株式会社のプレスリリース

世界初! 携帯電話で3Dポリゴンが動く!J-フォン携帯電話端末への実装に成功
J-フォングループ(J-フォン株式会社、J-フォン東日本株式会社、J-フォン東海株式会社、J-フォン西日本株式会社)、バンダイネットワークス株式会社、株式会社エイチアイは、携帯電話向け3Dポリゴンエンジン事業に関して合意、J-フォンのプロトタイプ携帯電話端末への実装に成功いたしました。

 このたびの合意によるJ-フォン携帯電話端末向け3Dポリゴンエンジン(「マスコットカプセルエンジン/Micro3D Edition For J-Phone」)の実装により、世界で初めて3Dポリゴンが携帯電話上で動くことになります。今後、J-フォングループが提供する新型携帯電話端末は、平面(2D)ではない、3次元の表現力を持つことになり、バンダイネットワークスは、より表現力を増したコンテンツの提供が可能になります。さらに両社は、世界に先駆ける技術を展開することで、非常に早いスピードで進化・変化するワイヤレスインターネット市場において、大きなアドバンテージを得、そこで蓄積されるノウハウは各社が推進する海外展開などにも役立つものと確信しております。

 このたびの合意内容は次の通りです。

J-フォングループ、バンダイネットワークス、エイチアイ提携合意の概要

1.目的
J-フォングループおよびバンダイネットワークス、エイチアイの各社が協力し、携帯電話端末向け3Dポリゴンエンジンの実装に関する研究を行うことで、携帯電話端末上での3D描画を可能とし、コンテンツなどの表現力向上を目指す。

2.内容
バンダイネットワークスとエイチアイが共同開発した3Dポリゴンエンジン『マスコットカプセルエンジン/Micro3D Edition』を携帯電話端末へ搭載するべく、J-フォン向けに最適化を行った『マスコットカプセルエンジン/Micro3D Edition For J-Phone』を共同開発し、プロトタイプ携帯電話端末において実装に成功し、3Dポリゴンの描画を実現しました。
『マスコットカプセルエンジン/Micro3D Edition』は、エイチアイが独自に開発したPC向けの3Dポリゴンエンジンの『マスコットカプセルエンジン』をベースに、エイチアイとバンダイネットワークスがリソースの限定される携帯端末向けに最適化したもので、秒間4−20フレームの表示能力を有し、滑らかな3D描画が実現できます。

『マスコットカプセルエンジン/Micro3D Edition For J-Phone』を実装すると、これまで平面での動きに限定されていた携帯電話端末での表示が3次元の立体的なものになり、飛躍的に表現力が増すことになります。さらに簡単なキー操作で、描画された立体画像の拡大・縮小はもちろん、背面や側面からのビュー(視点)切替(360度)が可能になります。
3Dポリゴンが携帯電話端末上で動くことは、非常に大きな進歩であり、ユーザーの意志と簡単な操作で、操るような感覚で立体画像を動かすことが可能になる点が大きな特徴です。今後、急速な普及が見込まれるモバイルコマースにおいて、『マスコットカプセルエンジン/Micro3D Edition For J-Phone』の機能を活用すると、買いたい商品をまるで手に取るように、上下左右の角度からじっくりと眺めながら品定めをすることもできるようになります。

【ご参考】
『マスコットカプセルエンジン/Micro3D Edition』のエンジンスペック
CPU:32ビット整数演算が可能であり、10MHz以上のクロックを持つもの。
*浮動少数演算は不要
    メモリ   : エンジン用に32Kバイト必要
    表示能力: 1−500ポリゴン、秒間4−20フレーム

◆J-フォングループについて
日本全国において携帯電話サービスを提供。1994年4月に開業し、1997年11月に日本で初めて携帯電話によるe-mailサービスを開始した。現在ではインターネット接続サービス「J-スカイ」を中心にサービス展開を図り、3000文字のロングメールの送受信への対応や583のコンテンツ閲覧(2001年3月14日現在)を提供している。2001年2月末現在のグループ全体の累計加入数は972万6300台、J-スカイ対応端末数は552万700台。

◆バンダイネットワークスについて
2000年9月に?バンダイから分社。資本金5億86百万円、代表取締役社長 林 俊樹。携帯電話向けコンテンツ事業、PC向けWEB事業、ネット通販事業など、ネットワーク上での「コンテンツ」を開発・供給する。3月10日時点での日本国内の当社携帯電話向け有料コンテンツの加入者は390万人を超えている。

◆エイチアイについて
代表取締役社長 川端一生。長年に渡り3Dポリゴン技術の開発を行っている。バンダイとはプッシュ型3Dポリゴンマスコット「きゃらぷっしゅ」を共同で開発した実績がある他、各種の3DポリゴンマスコットをCD−ROMソフトで供給している。